W杯とは・・・?
Jドリーム 完全燃焼編 第8巻 第59話「絶叫のジョホール・バル」より
北村「みんなのために・・・W杯に間に合わなかった選手のために・・・W杯を願うすべての人のために!!このボール届けーーーーー!!」
<ボールがイランゴールに突き刺さる>
日本イレブン「やったぁあああ!!」
サポーター「やったぜ!北村だぜ!」
北村「うおおおおおおーーーーーーー!!」
〜中略〜
伊達「(心の中で)・・・たしかに、すばらしいゴールではあったが・・・なぜ、これだけの人間が、これほどまでに騒ぐのか・・・?W杯とは・・・?」
Jドリームという昔マガジンに掲載されていたマンガです。
赤星鷹を主人公にしたサッカーマンガです。
Jリーグ編(浦和)やアメリカW杯編、ワールドユース編、そして最終章であるフランスW杯編など、数メートルジャンプしちゃったり、ネットを突き破るようなシュートはでてきませんが、試合や人の熱が伝わって来るマンガでした。
始めの引用部分は、フランスW杯アジア予選を描いたものです。
北村はドーハの悲劇を経験し、イタリアのパルマでストライカーとして磨きをかけ、最終予選に臨みます。
伊達は防衛大学の士官候補生です。サッカーの面白さではなく、「勝つ」ということを重視する選手。
士官に「日本を勝たせて来い!」という命令の元に参加しています。
アジア第3次予選では、楽勝ムードとワールドユースそのままのテンション、つまり子供のようなノリに冷酷に「このチームはサッカーは上手いが、戦うとなると弱いぞ」と言い放つ伊達。これに赤星は激怒するもトレーナーの小林さんに「アジア予選はワールドユースとは違う、なんかこうドロドロした国同士の争いなんだぞ」と釘を刺されます。
このシーンは当時マガジンで読んでいた頃から忘れられない一コマです。
今の日本代表は、サッカーはフランス当時よりもずっと上手い人が揃っています。観る人間も海外のサッカーを気軽に今は観れるので、目が肥えた人が多いと思います。
でも戦うとなると、私はこの伊達というキャラの通り、弱いと思う。
本戦での結果を気にし、それ以前の予選はお祭り騒ぎ。
W杯は確かにサッカー界のお祭りではあるけど、そこに出るまでは国の威信を掛けたまさしく戦争。
お祭り気分で、長く厳しい戦いを切り抜けるのだろうか・・・。
最後の伊達の疑問も非常に興味深い。
当時はW杯は出場したいけども、ギリギリのところでいけない夢だった。
夢を追いかけ、ワンプレー、ワンゴールごとにW杯出場が近づき、そして騒ぐイレブンや観客に対して、戦い以上のものを感じ始めている伊達の一言だと私は思っています。
多くの人が追いかけて、一体何なのかわからないW杯というものの作者なりの疑問なのかもしれない。
なぜW杯はこれほど厳しく、ときに醜く、ときに美しいのか。
なぜ人々はそれに魅了されていくのか。
今、この完全燃焼編を読み返しても、ボロクソに書きまくるニュースなんてのはどうでもよくなってくる。
自分にとってW杯とは・・・?
いつでも夢ですよ。
フランスの時も、ドイツW杯予選も南アW杯予選も、絶対のないスポーツですから、出て当たり前なんてことは、絶対に思えない。
10本のキレイなパスよりも1本の泥臭いゴールを、、、勝利を、、、そしてW杯出場権を!ってところです。
マスコミも「人気の無いツアー」とか暗いニュースばかり書かずに、少しは日本サッカーを愛する人や選手達自身を良い意味で煽るような記事を書いてほしいもんですよ。
ついに今週から最終予選が始まりますね。
しょうもない記事ばかり書かれる代表だけど、それでも日本の代表として夢を託したい。












